楽しみにしていた夏祭りや花火大会など野外のイベント時や学校の下校時など、天気予報でも警報が出なかったのに、突然バケツをひっくり返したような雨に襲われた経験はありませんか?

テレビでもニューズなどで近年、突然の集中豪雨のことを「ゲリラ豪雨」と言われるようになり、被害が報告されています。

「ゲリラ豪雨」の対処方法や予報アプリなど天気についての知識を高め、突然の災害に備え、家族を守っていきましょう!

ゲリラ豪雨が起こる原因

近年の二酸化炭素の発生による地球温暖化も大きく影響があるのかも知れません。都市のヒートアイランド現象、上空の寒気、湿った空気などの気象条件が微妙に重なり合った時にどうやらゲリラ豪雨が起きるようです。

ゲリラ豪雨は予報はアプリと気配

これから夏にむけてのイベント、特に夜のイベント「花火大会」「夏祭り」など、突然のゲリラ豪雨に襲われることもあるかもしれません。昨年も全国で数件起こっています。ではどうやって予報できるのでしょうか?

無料スマホアプリ

突発的なゲリラ豪雨はなかなか天気予報には出にくいものです。予報対策として、事前に「天気アプリのダウンロード」をしておいてはいかがでしょうか。

★数分後に降る雨が端末上に表示!気象レーダーARアプリ

気象レーダーARアプリ アメミル

特徴は
・スマホ端末を向けた方向の降雨情報をリアルな映像として表示
・気象庁のレーダーを合成したデータは10分毎に更新される
・AR画面をTwitterに投稿することも可能

s-アメミル

上記のアプリは気象庁の情報で、リアルタイムに雨と自分の位置が把握できるのがいいみたいです。

★気象庁の高解像度降水ナウキャスト

s-高解像度降水ナウキャスト

高解像度降水ナウキャスト
パソコンで見ることができます。ナウキャストは、気象レーダーの観測データを利用して、250m解像度で降水の短時間予報を提供します。

ゲリラ豪雨の気配を感じるには?

1、黒い雲の動きに注意する。
遠くの積乱雲は白い雲の塊ですが、近づいてくると太陽の光を遮り黒い色の雲になるのでこのサインを見逃さないように。
2、雷が鳴り出す。
3、ゲリラ豪雨の前触れとして急に冷たい風が吹いてきたら要注意です。

ゲリラ豪雨は突発的・一部の地域に限られて発生するため、テレビ、ラジオでの予報では追いつかない場合が多いようです。そんな時こそ最新のアプリを活用しない手はありません。

落雷による危険察知

積乱雲が急激に発生する時には落雷などの兆候があるので、群衆の集団的判断ではなく、早めに危険を予感し行動しましょう。

★イベント時には荷物にはなりますが、念のため折りたたみ傘・携帯カッパなどの雨具、タオル、着替えなどを準備しておくと安心ですね。

特に小さなお子様をお持ちの方はかさばらないので、常にバッグに入れておくと安心です。

住宅での対策

大量の雨水が流れていかずに河川や下水からあふれたり、低地に溜まったりすることを”内水はん濫”と言います。

普段から自治体が出している「浸水ハザードマップ」「防災の手引書」などで自宅が浸かりやすいのか、避難所までの経路など家族で確認しておくといざという時に心強いでしょう。

「水ピタ防水シート」により、玄関・窓からの水の浸入を防ぐ特殊なシートもありました。

ゲリラ豪雨って気象用語?

どうやら「ゲリラ豪雨」は気象庁の予報用語ではなく、突発的な積乱雲の発生により、ごく狭い地域で集中豪雨を指すようです。局地豪雨、ゲリラ雨、ゲリラ雷雨などと呼ぶこともあります。

ゲリラ豪雨は10km四方程度のきわめて狭い範囲に1時間あたり100mmを超えるような猛烈な雨が降るが、雨は1時間程度しか続かないという特徴がある。

荒天が多発した2008年夏頃より、民間気象会社やマスコミが「ゲリラ豪雨」という用語を多用するようになり、同年の新語・流行語大賞に選ばれるなどこの頃から一般語として盛んに用いられるようになった。 以上ウィキペディアより抜粋

まとめ

テレビ、ラジオでの予報では追いつかないゲリラ豪雨ですが、スマホなどの携帯アプリをうまく活用して、普段から使い慣れておくことでレジャーやイベント時にお役立てください。

家族の安全を守るためにも、正しい知識と普段から防災意識を高め合い、もしもの時にも落ち着いて行動するようにしたいものです。今年の夏、雨や水による災害がないことをお祈りいたします。

もしもの時のために軽くて丈夫な折り畳み傘を常備する

突然の雨には何と言っても一番の効果は折り畳み傘に限ります。バックの奥に常備するだけで、ゲリラ豪雨の不安から解消され、心理的にも安心です!

 

地域協働で守る

また、地域的には自治体との連携も普段から図っておく必要があります。

1999年7月の死者・浸水も出てしまった「練馬豪雨」のように、排水路の詰まりや河川の氾濫もあることから、今後自治体・消防団との連携を図って、防災無線・パトロール車などによる警報など地域ぐるみの連携プレーが益々必要になってくるでしょう。

PS.2016.8月
国土交通省はゲリラ豪雨で下水道や側溝があふれて浸水する危険性が高い場所を予測する新たなシステムの開発と普及を目指しています。これまでより短い時間で危険個所に関する情報を住民に提供し、被害の軽減につなげる狙いです。

新システムはゲリラ豪雨をもたらす積乱雲の観測データに基づき、30分後までに浸水する恐れがある場所を予測し、メールで通知したり、インターネットでも配信することにより、従来のシステムより10分程短縮される見込みです。

このシステムは国土省が15年度より富山、福井で実証実験を続けてきたものだそうで、ゲリラ豪雨は降り始めから浸水までの時間が極めて短いのが特徴なので、新システムでいち早く浸水域を予測することにより、住民を安全な場所に避難できる時間を確保することが期待されそうです。