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文部科学省の「中央教育審議会」いわゆる「中教審」の審議の結果により、新しい学習指導要領が作られ、大きく学校教育が変わろうとしています。

次の学習指導要領では全教科の授業で「何を学ぶか」から「どのように学ぶか」が重視される「アクティブラーニング」が2020年度には全面実施される予定です。

アクティブラーニングのことが書かれているWEBページを見ると、かなり専門用語で難解な論文形式が多く、どちらかというと先生たちにのために書かれた研究のための報告が目立ちます。

先生方はもちろんなのですが肝心の子どもたちの授業に直接関わってくることなので、親御さんの理解も深めるためにもう少し分かりやすい表現が必要かと思います。

今日はできるだけ簡単な言葉で「アクティブラーニング」についてまとめてみましたので、共に勉強していきましょう。

アクティブラーニングとは

そもそも「アクティブラーニング」って聞き慣れない言葉ですが、一体何なのかその意味をひも解いていきましょう。

アクティブラーニングとは、ものすごく簡単な言葉で言えば、「アクティブ(能動的)」に「ラーニング(学習)」すること。

つまり受動的学習ではなく「能動的な学習」のことになります。

今までの教員からの一方向的な授業で知識を学ぶのではなく、生徒たちが授業に自ら参加し、友達と話し合いながら深く物事を考え、課題を解決する力を養う学習法のことになります。

自分の考えや考え方の過程を相手に説明することで、理解の定着が図られます。

アクティブラーニングの始まりは?

アクティブラーニングのそもそもの起こりは、「反転授業」と同様に、アメリカの大学教育の改革から生まれたようです。

ここでまた「反転授業」という聞き慣れないワードが出てきました。

「反転授業」とは分かりやすく言うと、従来教室で行われていた「知識伝授」の要素をビデオ化し自宅で学習し、自宅で宿題を通して行われていた「知識の咀嚼」の要素を教室で行う教育形態のこと。

1、学校で行う授業をビデオや動画を通じて家で行う。
2、学校では家で勉強したことを生かした応用課題を生徒同士で考え合い解いていく。

「反転授業」は日本の学校ではほとんど実践されていないのが現状のようです。
とにかくアクティブラーニングとはアメリカの大学から始まり、グローバル化に対応するために導入・研究された新しい教育システムなのです。

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何故、今「アクティブ・ラーニング」が必要なの?

次のような目標を達成するために文部科学省が打ち出した授業形態の手法となります。

1、グローバル化する社会の中でのうどうてきな自分から学習、多様性や創造性、他者と交渉する力などを備えた、新しい社会を創出できる人材が求められるようになったから。
 
2、言語や文化が異なる人々と、外国語(共通語の英語)で躊躇(ちゅうちょ)せず意見を述べるなど、他者と交流していくために必要な力や、日本の伝統文化に関する深い知識と理解、他文化への理解力を高めていく必要があるから。

アクティブラーニングの授業の流れ

教師の役割
(1)ルール・目標を設定する。
(2)コンテンツよりプロセスを重視。
(3)生徒の自主性を促す。
(4)質問中心。
(5)ディスカッション
(6)気づき(リフレクション)を促す。
(7)全体、グループ、個人に対して適切に対応する。
 

アクティブラーニングのメリット

教室で双方向の授業(アクティブ・ラーニング)を展開したり、生徒の習熟度に応じて教員が指導をしたりできることにメリットがあります。

最近の動きとしては、全員が同じ教材を同じペースで進めるのではなく、生徒ごとの進み具合に応じて、必要なビデオ教材等を自宅で学習し、生徒ごとに教師が教室で指導するといったことも模索されているようです。

アクティブラーニングの問題点・課題

  • 生徒の自主性がないと、授業の成立が難しい教育方法となる可能性も否めません。
       
  • アクティブラーニングの手法の理解度や教師の力量によって授業の深まりが変わってくるので地域間で大きな差となるかも   
  • 生徒の意見を引き出すのはよいが、まとまりのない授業になって収拾がつかなくなり、空中分解してしまう可能性。
       
  • 大学受験に重きを置いていた高校では「何をすればいいのかわからない」との不安もあります。
       
  • 教員が生徒の学びにどれだけ指摘・アドバイスをできるか。
       
  • 成果の評価の難しさ   
  • 1年間で教科書を終えることができるのか?
       

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アクティブラーニングのまとめ

文部科学省はゆとり教育による反省と脱却から、学習指導要領を見直した結果、ある程度改善され、効果を広げています。

中教審は更にこれから複雑な時代に、自立した人間として多様な他者と協働しながら創造的に生きぬくために、次期学習指導要領に様々な要素を取り入れようとしています。

その一つが「アクティブラーニング」という手法になります。

特にグローバル社会に適応するために外国語(英語)活動に力を入れていくことや他者と協働するためのリーダーシップやチームワーク、コミュニケーションの能力、さらには、豊かな感性や優しさ、思いやりなどの豊かな人間性など様々な目標を盛り込もうとしています。

アクティブラーニングにより、どうころぶか分からない授業の形態が、果たして現場ではスムーズに実施されるのでしょうか?

不安は残りますので、授業参観などを通して、アクティブラーニングの授業展開を父兄が見守っていく必要があるように思います。

「アクティブラーニング」の本来の目的・意味を理解し、と生徒の学びにどれだけ指摘・アドバイスができるかなど、教員の質の向上が求められることになるでしょう。

教員も子供たち同様に新しい学習指導要領に適応する能力が求められることになります。

アクティブラーニングがすべての学校に浸透して機能していくのには時間と努力が必要ですが、文部科学省は近い将来子どもたちが自ら課題を発見し、解決していく思考能力を身につけていくことで、国際社会に通じる人材が増えていくことを意図しています。