2018花祭り(灌仏会)の由来と行事「お釈迦様と甘茶との関係」
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管理人は仏教徒ですが、その信仰は正直熱心とは言えず、ただ親に言われるがままに、「葬祭」や年中行事である「報恩講」「墓参り」などどちらかと言うと消極的について行くばかりでした。

50を過ぎ、親と兄を失くし大きなよりどころを失ったあたりから、仏教の教えにようやく耳を傾けることができるようになってきました。

ところがふたを開けてみると、お寺からいただく文章やお坊さんの説教は様々な専門用語が飛び交い、分かりにくいように思います。

そこで仏教における様々な行事にスポットを当て、一つ一つ深く調べてみようと思い始めました。

お釈迦様が生まれた日に各地のお寺で「花祭り(灌仏会)」という行事が行われますが、今日はこの「花祭り」の由来と「お釈迦様と甘茶との関係」「2018年の日時と行事」などに迫ってみたいと思います。

少しでも仏教のわかりやすい解説のお手伝いになれば幸いです。

花祭り(灌仏会)の由来とは

お釈迦様の生まれた日は旧暦の4月8日とされています。地域やお寺によっては、5月8日などに灌仏会を行う所もあります。

花祭りの会場であるお寺の境内に置かれた「花御堂」には、たくさんの花が飾られ、真ん中には生まれたばかりのお釈迦様の像が置かれています。

お釈迦様の像に甘茶というお茶をかけて、お釈迦様の誕生をお祝いします。

甘茶を飲むと、病気をしないとされていて、お参りの後はみんなで甘茶を飲みます。

釈迦(ゴータマ・シッダッタ)が旧暦4月8日に生誕した伝承に基づいている。
灌仏会(かんぶつえ)の他に、降誕会(ごうたんえ)、仏生会(ぶっしょうえ)、浴仏会(よくぶつえ)、龍華会(りゅうげえ)、花会式(はなえしき)、花祭(はなまつり)、佛誕などの別名もあります。

4月8日は桜が満開の時期のため、「花まつり」と提唱して以来、宗派を問わず「灌仏会の代名詞」として用いられるようになりました。

花祭りはいつ?

2018年は4月8日日曜日が多いようですが、地域お寺によって異なります。いくつか例を挙げてみますと、
・東本願寺「真宗会館の花まつり」2018年4月7日 行事:甘茶かけ お菓子等配布
・大本山「須磨寺の花まつり」2018年4月6日から4月8日まで 行事:甘茶かけ お菓子等配布
・田方仏教会大仁分会「お釈迦さま 御降誕会花まつり法要」2018年4月7日 行事:法要 花まつり寄席
・総本山智積院「智積院こども花まつり」2018年4月8日 11時~ 行事:法要 甘茶かけ お菓子等配布 デジタル紙芝居

など、行事内容も異なっていますね。

お釈迦様ってどんな人?

仏教を開いたお釈迦様は、正式な名前を「ゴータマ・シッダッタ(ガウタマ・シッダールタ)」といい、通称のブッダは「悟った人」を意味する釈迦の尊称にあたります。

約2500年前に今のネパールに住んでいた釈迦族(シャーキャ族)の王子として生まれ、29歳で修業を始め、35歳の時に悟りを開いたとされています。
80歳で亡くなるまで、悟った教えを人々に広めて回りました。

お釈迦様の死後、説かれた法と律とを弟子たちにより結集したものが、今日の仏教の経典や律典となります。

甘茶ってなあに?

甘茶はユキノシタ科のアマチャ、あるいはウリ科のアマチャズルの葉を煎じて作ったお茶です。アマチャやアマチャズルの葉を乾燥させると甘味がでるので、甘いお茶として昔から作られていました。

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なぜ、お釈迦様の像に甘茶をかけるの?

お釈迦様が生まれたときに龍が現れて、産湯に使う甘露(清らかな水)を天から降らせたという伝説から、甘露になぞらえて甘茶をお釈迦様の像にかけるようになりました。

寺院が経営する幼稚園や保育園の園児には甘茶を頂く日として馴染みがあり、稚児行列する寺院や仏教系教育機関もあります。

稚児行列する寺院

4月上旬 – 護国寺:東京都文京区在
4月8日 – 龍光寺:群馬県富岡市在
5月5日 – 永源寺:埼玉県坂戸市在、おいらん道中も列する
5月5日 – 大光院:群馬県太田市在。
5月8日 – 光泉寺:群馬県草津町在、手古舞も列する

東南アジアではウェーサーカ祭

日本以外でも当然、仏教の盛んな国では花祭りは名前を違えて行われています。

ウェーサーカ祭は東南アジアや香港・台湾などでも行われていますが、大乗仏教が伝わった東アジアでは代わりに灌仏会が行われます。

カンボジア:Visaka Bochea
インド・バングラデシュ・ネパール: Visakah Puja, Buddha PurnimaまたはBuddha Jayanti
タイ王国: ウィッサーカーブチャー、Visakha Bucha
ベトナム:Phật Đản
インドネシア:Waisak
スリランカ・マレーシア:Vesak (Wesak)
中国語文化圏:佛誕、fó dàn
チベット:and Saga Dawa
ラオス:Vixakha Bouxa

日本でも、愛知県ウエサカ鑽仰会が「ウエサカ祭」を主催しています。

農事神と山の神を花でまつる

4月は農事や山野での活動の始まりの時期です。

明治以前から春の到来を祝う飲食や遊興の行事が行われてきました。

東日本では農事を忌む休日、山の神をまつる祭礼「山開き」が行われ、西日本では「花立て」「卯月年忌」と言われる墓参りが卯月八日として4月8日に行われます。

これら祖先神や農事神でもある「山の神」をまつる時に、「花」を用いることから、花で神や祖先をまつる民間習俗に仏教行事の灌仏会が合わさって「花まつり」になったとする解釈もあるそうです。

おわりに

今日はお釈迦様の誕生を祝う「花祭り(灌仏会)の由来」と「お釈迦様と甘茶との関係」などを調べてみました。

海外でも名前が違いますが、お釈迦様の誕生のお祝いをするという共通点があることがわかりました。

仏教の年中行事には何事も深い意味があり、脈々と伝承され続ける価値があることを感じました。

私たちのするべきことはこれらの昔ながらの行事に参加しながら、意味を考え、次の世代にしっかりと伝えることが使命ではないかと思います。

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