年々渋谷の「ハロウィン収穫祭」は盛り上がっているようで、日本全国でもハロウィンの経済効果はなんとバレンタインを超えたようです。

お祭り騒ぎで盛り上がるのはいいんですけど、何でも度が過ぎるのはOUT!。飲酒、交通ルール無視などが毎年問題となっていますが、その最たるものは大量に散乱するゴミ問題。

ここは日本なの?と目を疑いました。一体何をどうすればあんなにゴミが発生するのでしょうか?
今日は渋谷のハロウィン収穫祭を通して、群集心理と誰が片付けてるのか、ゴミ問題!について考えてみようと思います。

ハロウィン収穫祭って何?

元々何故日本人が「ハロウィン収穫祭」をするようになったのでしょうか?その由来を調べてみると、

ハロウィン、あるいは、ハロウィーンとは、毎年10月31日に行われる、古代ケルト人が起源と考えられている祭のこと。

カボチャの中身をくりぬいて「ジャック・オー・ランタン」を作って飾ったり、子どもたちが魔女やお化けに仮装して近くの家々を訪れてお菓子をもらったりする風習。

もともとは秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのある行事で、特にアメリカ合衆国で民間行事として定着し、元々の宗教的な意味合いはほとんどなくなっているみたいですね。

膨れ上がるハロウィンの仮装群集

今年のハロウィン収穫祭で、渋谷区から配られたのは30万袋のゴミ袋。きゃりーぱみゅぱみゅさんが先頭に立ってこのゴミ袋を配布、ゴミ回収を呼びかけました。

ところが、この袋自体がゴミとなったりと、自分たちの街を自らの手で汚す輩の多いこと、何とも腹立たしい限りです。DJポリスも登場していましたが、熱狂の余り警察と群衆がもみ合ったり、もみくちゃにされ気分が悪くなる人も続出。一時、完全にパニックになっていました。

この景色はどこかで見たことがあると思ったら、十数年前の明石市の花火大会が終わった後、どっと帰り客が狭い通路で混雑し、死傷者が出たあの事故です。

群集心理の先にあるものは?

「我先になんとかしたい!」「ゴミなんかみんな捨てているから自分も捨てよう!」など、一人では思いもよらないことも群衆が集まり、テンションがハイになってくると、とんでもない問題行動をしてしまいます。

花火大会の事故も自分の意志ではどうすることずに、将棋倒しになって小さな子供が圧死してしまいました。

そんな「群集心理」がエスカレートすると、戦争で人を人を殺す事さえ、正当化されてしまいます。人任せの心理の危険性に気付いて欲しいものです。

ハロウィン収穫祭では大きな事故はありませんでしたが、起こってからでは遅いのが事故です。

群集の中を縫って「千葉ットマン」でしょうか?、車(オートバイではなく)が走っていましたが、誰かがアクセルに手をかけたらと思うとゾッとします。今年はたまたまなくて良かったのですが、いくつもの条件が揃った時、一瞬にして大事故・大惨事になる可能性があります。

祭りの両極端にあるもの

テレビには仮装して熱狂の渦に巻かれる人々と対照的に、お祭り騒ぎをよそにゴミ拾いをしている人々も映っていました。彼らは使命感で人が散らかしたゴミを一つ一つ丁寧に拾っていくのです。

中には仮装してゴミ拾いまで楽しみながら行っている人もいましたが、ほとんどの方はボランティアのようでした。親子連れもいました。

できればゴミ袋を配っていた「きゃりーぱみゅぱみゅさん」もゴミ拾いに参加して、そういう行動のリーダーとなっていただきたいと勝手に思いました。来年の群集心理はゴミ拾いに向けられるかもしれませんね。

かって、サッカーのワールドカップで日本のサポーターがゴミの回収作業を始めた映像が世界を驚かせました。過半数がボランティアをするようになると、ゴミを捨てる人も一気に減るように思います。

おわりに

おそらく昨日の光景は全世界に動画で配信され、狂乱する日本人と真面目にゴミを拾う二通りの日本人を世界中の人が見ていると思います。

大いに盛り上がった祭りとなりましたが、元々の収穫の祝い(神様に対して行うもの)を頭の隅にでも置いて感謝する心を持って、祭りを楽しんでいってほしいと願います。

一人一人がマナーを守って、ゴミ問題すらないそんな「ハロウィン収穫祭」になってほしいものです。

収穫の感謝?ゴミを拾う人に感謝?一体だれに感謝をすればいいのかわからない感謝祭にならないように、、、。