
今年は朝夕が例年より寒いのですが、日中は気温が急上昇するという極端な気温の変化が見られます。
今年2018年の夏はかなりの猛暑が予想されるようなので、今から夏バテについてのメカニズムと事前・事後の対処法を理解して備えましょう。
今日は「夏バテの原因と対策」「夏バテに一番効く食べ物・飲み物レシピ」についてまとめてみました。ご参考にしてください。
夏バテの症状
なんとなくいつもより体が重たい、だるいと感じたら夏バテの症状の始まりです。
主な症状は、夏風邪・全身の倦怠感・思考力低下・食欲不振・下痢・便秘など。時に頭痛・発熱・めまいを伴うこともある。
ではどうしてこんな症状になるのでしょうか?何か原因があるはずですよね。
夏バテの原因とは
夏バテの原因には様々な要因が考えられますが、大まかに分けると次の4つの原因になると思います。
原因1:胃腸障害
夏バテの最大の原因は胃腸の働きの低下です。
過労、深酒、冷たいものの飲みすぎ、過食など、食生活や生活リズムの乱れなどに加え、気温・湿度などの急激な気候の変化にからだがついて行けず、胃腸の調子が悪くなります。
胃腸の働きの低下により消化吸収が不完全になり、体に必要なエネルギー(燃料)が不足して思うように動かなくなるのです。
原因2:自律神経のバランス
熱帯夜による寝不足、冷房のつけっぱなしによる身体の冷えにより、自律神経のバランスが崩れます。
原因3:水分・ミネラル不足
高温・多湿な状況では汗を放出して体温を一定に保とうとします。
汗が出るのに水分を摂らなかったり、また、暑いからと言って大量の冷たいジュースやビール、焼酎のロック割りなどを飲み過ぎると、胃腸が冷え消化吸収機能が落ち胃腸障害に陥ります。
その結果、身体に必要な水分と必須栄養素であるビタミン、ミネラル、たんぱく質などが不足し、脱水症状になり、ひどい時は熱中症になります。
夏バテ予防のための生活習慣
適応能力の改善
昔と違い冷暖房設備が整っている環境にいる現代人は、急激な気温や湿度の変化に体が対応しにくいと言われています。
冷房など極端な環境をなるべく避け、生活リズムを見直し、適度な運動、バランスのとれた食事を心がけましょう!
生活リズムの改善
深夜のテレビやSNSを避け、就寝と起床など生活リズムを整えます。決まった時間の食事も整腸作用に重要です。
適度な運動
通勤・ウォーキング・家事など1日8000歩程度の適度の運動が体にいいとされています。ウォーキングは早歩きが効果的です。愛犬の散歩などを兼ねるといいでしょう。
座りっぱなしは寿命を縮めるといいます。デスクワークなどの座りっぱなしの仕事の方は特に、首周り・肩甲骨のストレッチやふくらはぎ・かかとの上げ下げなど血液の循環を意識した軽めの運動を定期的に行いましょう。
寝付きをよくする対策
夏場のお風呂はシャワーだけになりがちですが、ぬるめのお風呂でゆったりリラックスタイムも効果的な対策になります。
クーラーのつけっぱなしはNG、低体温、夏風邪、下痢を招きます。寝る前に1時間ほど除湿しておくと程よく肌寒く、布団や畳・ベッドの湿り気も除湿され、寝心地が良くなるでしょう。
夏バテ予防の食べ物
暑さで食欲がない時はこってりしたものを避けましょう。と言っても冷やし中華やそうめんばかりでは栄養が偏ってしまいます。
夏バテを予防するには、栄養・ミネラルバランスの取れた食事、胃腸にやさしい食材を考えて、良質のタンパク質をたっぷり含んだ食品を食べるように心がけましょう。
夏バテ予防の食材
ビタミンB1、B2を多く含む食品、例えば豚肉(ヒレ、)鶏肉(ムネ肉)、レバー、枝豆、納豆、豆腐、玄米、うなぎ、イワシ、かぼちゃと、クエン酸食品(酢の物、ゆず、レモン、梅干など)をうまく組み合わせることで、夏を乗り切るからだを作ることができます。
夏バテ予防の食べ物レシピ
春雨サラダ
湯がいた春雨にきゅうり、トマトを細切りにして、卵(半熟・生)、オクラ、キムチに中華ドレッシングかごまドレをかけます。トッピングでしょうが、ゴマ、大場、刻みネギをのせるとOK。
ぶっかけ丼
丼でしたら、ご飯に納豆、オクラ、豆腐、刻みたくあんをのっけて、ごま油少々、めんつゆかごまだれをかけて完成。
簡単スタミナうどん
茹でたてのうどんに、サバ缶を適量、納豆、刻み大葉、ネギをのっけて、めんつゆをぶっかけて出来上がり。
宮崎の夏バテ食:冷汁
宮崎の郷土料理。夏バテには最高の一品です。宮崎ではお酒の締めとしても県民に愛されています。ご飯に焼き魚、きゅうり、みょうが、鰹節冷たいだし汁をかけたお汁。
http://cookpad.com/recipe/3367490 cookpadより
柿の葉寿司
海の無い奈良県の内陸部ならではの郷土料理「柿の葉寿司」。柿の葉の香りと酢飯、塩でシメた魚との相性が抜群です。
梅(クエン酸)
梅干と山芋の短冊、梅干入り卵焼きなど梅干し料理もいいですね。
胃腸にもいいのですが、摂り過ぎには注意。
梅(酢)サワー、梅ヨーグルトも爽やかです。
味噌汁
そのままでも夏バテ防止になるのですが、味噌を控えて、トマトかトマトジュースを入れると爽やか洋風のスープになります。
旬のフルーツ
スイカ(マダーボール)、キウイ、メロン、パイナップル、マンゴー、バナナ、ぶどう、桃、プラムなど旬のフルーツはビタミンと水分をたっぷり含んでいます。
飲み過ぎ・食べ過ぎた次の日の朝は胃腸が極力弱っています。そんな時は無理に朝食を胃に流し込まずに、水分の多いフルーツを朝食がわりに摂ると体調が改善されるでしょう。
夏バテ予防の飲み物レシピ
コップ1杯の炭酸水。炭酸水を飲むと、胃腸のぜんどう運動が活発になります。炭酸が胃の粘膜を刺激して血管を拡張させるため、血流が良くなり、胃腸の調子が良くなります。食前がいいでしょう。
何もないときは、糖分が多いジュースよりも水だけがいいでしょう。1日2リットル以上を常温でこまめに飲むこと!梅干か塩を携帯しておけば尚万全です。
栄養ドリンク
仕事に行く前に栄養ドリンクを手放せなかった管理人ですが、栄養ドリンクは効果があるように感じますが、これは一時的に気持ちが高ぶってハイになっているだけ。その後逆に疲れが蓄積しますのでご注意を!
ココナッツウォーター
ハリウッド女優や、健康への関心が高いスポーツ選手たちに愛飲されているココナッツウォーター。「飲む点滴」とも言われ、日本でも大ブームになっています。
甘酒
甘酒は冬の飲み物と思いきや、年中売られているんですね。甘酒:豆乳=1:1のドリンク試して見るべし。
経口補水液
所さんが宣伝しているドリンク。軽度から中等度の脱水状態の方の水・電解質を補給・維持するのに 適した飲料水です。
ポカリスエットなどのスポーツドリンク
かっての管理人の必需品でした。子どものスポーツ時や観戦する保護者たちもみんな飲んでいました。
必須ミネラルはいいのですが、砂糖が入りすぎなので要注意です。できれば水で薄めて常温で飲むようにしましょう。
ニンジン+りんごジュース
ニンジン2本にりんご1個をミキサーにかけるだけで万能の飲み物に!全国の難病を治しているスイスのベンナー病院・イギリスガンヘルプセンターも「ニンジン+りんごジュース」を推奨しています。
紅茶しょうが
紅茶しょうがに黒砂糖かハチミツを入れて飲む。黒砂糖は砂糖なのにダイエットにいいとされています。
ハチミツはオリゴ糖、ビタミンB群や、ミネラル(鉄、カリウム、ナトリウム)が 豊富に含まれています。
おわりに
以上、夏バテのメカニズムと予防と対策でした。夏バテは生活リズムの乱れや食生活の偏りに加えて、暑さや湿度が更に追い打ちをかけておきる身体の不調です。
夏バテの原因を把握し、規則正しい生活と夏バテ予防の食べ物・飲み物のレシピを応用したバランスのとれた食品・食事を意識して体に摂り入れましょう。
胃腸、肝臓などの消化・解毒・吸収機能を高めていくことにより、パフォーマンスが高いコンディションが生まれます。
まずは、一日中クーラーのきいた部屋にいるのではなく、1日に1回は体を動かして汗をかき、新陳代謝を高めていきましょう。
そのためには体にとっていいもの(必要なもの)、良くないもの(いらないもの)をしっかりと意識して選び、体に取り入れていくことが夏バテの最大の予防になると思います。
同時にダイエットや血液浄化にもつながり、病気知らずの体になっていきます!