赤ちゃん スマホ

携帯電話やパソコンに没頭する「インターネット依存」の中高校生は全国で推計51万人と厚労省が発表したのは2013年8月ですから、現在はもっと多いかもしれません。 

ネット社会と言われる現代、スマホはもはやコミュニケーション方法ばかりではなく、ゲーム、音楽、情報収集など様々な用途が開発され、年代を問わず利用されていますが、このスマホによる知らず知らずの依存症が問題となっています。

スマホは様々な情報収集や伝達・キャッシュレス決済が気軽にできるようになった反面、仕事や会議、人との会話中、飲み会の席でも返事や既読チェックに追われるなど、「日常生活スマホがないと不安」「三度の飯よりスマホ好き」みたいにスマホに生活を振り回されがちな人がどのくらいいるでしょうか?

最近の報告ではスマホの見過ぎで目が内側に寄ってしまう「急性内斜視」依存性・登校拒否・ひきこもり・うつなど、精神的疾患にまで発展してしまうと言います。

今日はますます深刻化しているスマホ依存症(特に子供)の原因チェックと治し方について考えてみようと思います。

スマホ依存症の原因チェック

スマホ依存症となりうる原因をチェックしてみましょう!
◎SNSの発達による「つながり依存
◎モバイルゲームの点数の競い合い
◎インターネットによる検索やゴシップ情報の入手
悩み解消調べ、相談
◎ブログ更新
ネット通販依存
◎動画閲覧

などの原因が挙げられます。
特に10代の若者が本来の勉強や家族の団欒をよそに常にスマホの通知などが気になり、片時もスマホチェックを手離せない方が増えています。

とは言え、ポケベル世代の管理人もスマホを忘れると、その日一日が不安になります。

また、バッテリーが不足や充電コード忘れなど大事な電話がかかってこないかと、不安に襲われています。既にスマホ依存の仲間入りですね。

携帯と言えば、ショルダーバッグ式の大型携帯電話が数台しかなかったあの頃、ポケベル時代が随分懐かしく、羨ましく思えてきます。

スマホゲーム依存

モバゲーなどのスマホゲームアプリは得点獲得時に脳内麻薬:ドーパミンが出て、興奮が忘れらなくなり、依存に向かいます。

ギャンブル依存と同じ興奮状態になります。

動画や音楽アプリにも同じ効果が利用されています。企業は楽しいものを提供してお金に変えているのです。

スマホ依存の弊害と危険性

携帯電話及びPCの利用時間比較チェック(分)
s-n4301040(総務省 資料より)

インターネット&スマートフォンの広がりは新たなコミュニケーション方法や情報伝達・収集などの多くのメリットをもたらしました。が、一方で次のような弊害と危険性を生み出しています。

スマホの弊害

  • 既読機能が負担   
  • いいね、コメントをいちいち書く負担   
  • 日記やつぶやきを書き続ける負担   
  • 現実での会話が減少   
  • 運動不足、眼精疲労、睡眠不足(昼夜逆転)、急性内斜視
  • コミュニケーション能力の低下   

など、心と体の負担と不安が交錯し、肝心な勉強や大切な家族との会話が減少してきます。

スマホの危険性チェック

  • 利用しないと、交友関係・仲間はずれが不安    
  • 繋がりたくない人とも友達になってしまう:出会い系・犯罪の接点    
  • 同時に睡眠不足、生活習慣の乱れによるホルモンのバランスの低下  
  • 不登校・ひきこもり   
  • うつ・精神疾患 
  • 脳への電磁波障害

など

スマホ依存 現実生活への影響

ネット利用による現実生活への影響については、「仕事や勉強や趣味や運動の時間を削ってネットをしている」など、仕事中・勉強中「ながらスマホ」は効率も低下させ、日本経済の問題にまで発展しそうです。

また、「歩きスマホや自転車に乗りながらスマホ操作し人や物にぶつかった」など、実際自転車の過失事故で数百・数千万の賠償問題となっているケースもあります。

気になるスマホの利用時間は?

最近の高校生を対象にした総務省の調査ではスマホでのネット利用時間は、依存傾向「高」の生徒は一日263分

なかでもSNSが長く、とりわけ女子は男子の2倍になります。

昔井戸端会議、今スマホ会議ってところでしょうか?女性が好むツールとしての傾向にあるようですね。

特に無料ツールのLINEは爆発的な広がりを見せ、いじめや仲間はずれによる殺人事件、出会い系犯罪に巻き込まれるなど、深刻化しています。

どこかで誰かがこの現状に歯止めをかけなければなりません。

急性内斜視を予防するとには30分使用したら、5~10分休んで遠くを見るようにします。

スマホ依存度チェック

スマホ依存症かどうかのチェックをしてみましょう!

Young20の設問:1990年代にネットゲームやチャットにのめり込む人たちが社会問題化したため、1998年にピッツバーグ大学の心理学者Young氏によって開発され、決められた20問のインターネット利用状況に関する設問

1. 気がつくと、思っていたより長い時間ネットをしていることがありますか

2. ネットを長く利用していたために、家庭での役割や家事(炊事、掃除、洗濯など)をおろそかにすることがありますか

3. 配偶者や友だちと過ごすよりも、ネットを利用したいと思うことがありますか

4. ネットで新しく知り合いを作ることがありますか

5. 周りの人から、ネットを利用する時間や頻度について文句を言われたことがありますか

6. ネットをしている時間が長くて、学校の成績や学業に支障をきたすことがありますか

7. 他にやらなければならないことがあっても、まず先に電子メールやSNSなどをチェックすることがありますか

8. ネットが原因で、仕事の能率や成果に悪影響が出ることがありますか

9. 人にネットで何をしているのか聞かれたとき、いいわけをしたり、隠そうとしたりすることがありますか

10. 日々の生活の問題から気をそらすために、ネットで時間を過ごすことがありますか

11. 気がつけば、また次のネット利用を楽しみにしていることがありますか

12. ネットのない生活は、退屈で、むなしく、わびしいだろうと不安に思うことがありますか

13. ネットをしている最中に誰かに邪魔をされると、いらいらしたり、怒ったり、言い返したりすることがありますか

14. 夜遅くまでネットをすることが原因で、睡眠時間が短くなっていますか

15. ネットをしていないときでも、ネットのことを考えてぼんやりしたり、ネットをしているところを空想したりすることがありますか

16. ネットをしているとき「あと数分だけ」と自分で言い訳していることがありますか

17. ネットをする時間や頻度を減らそうとしても、できないことがありますか

18. ネットをしている時間や頻度を、人に隠そうとすることがありますか

19. 誰かと外出するより、ネットを利用することを選ぶことがありますか

20. ネットをしていないと憂うつになったり、いらいらしたりしても、再開すると嫌な気持ちが消えてしまうことがありますか

選択肢:いつもある(5点)、よくある(4点)、ときどきある(3点)、まれにある(2点)、まったくない(1点)

20-39点=ネット依存的傾向低
40-69点=ネット依存的傾向中
70-100点=ネット依存的傾向高

スマホ依存の治し方

スマホ依存の治し方には初期であれば家族の協力などにより十分自分で治すことができます

自力・家族で治す方法

通知機能をOFFにする
時間を制限する:家族会議、使用時間が制限できるアプリ(アプリストッパーなど)を使って
◎学校には持っていかない(常備しないクセをつける)
◎寝る前に寝床に持っていかない
使い放題にしない
SNSをやめる、ガラケーに替える
◎携帯を取り上げる(同意のもと)
家族全員で話し合い、ルールを決めてみる。スマホ料金は親が払い、決まりを守ってもらう。

※お近くの市町村の保健所に相談する。
保健所はこころの健康、思春期問題、ひきこもり相談、アルコール・薬物・ギャンブル依存症の家族相談など幅広い相談を行っています。電話相談、面談による相談があり、保健師、医師、精神保健福祉士などの専門職が配置されています。

専門医で治す方法

自力でも家族にも治せない場合は、専門医・相談窓口に相談しましょう。

精神保健福祉センターは各都道府県・政令指定都市ごとに1か所ずつあります(東京都は3か所)。

こころの健康センター」などと呼ばれている場合もあります。お近くの窓口をチェックしておきましょう。

民間の専門医による「ネット依存 治療プログラム」個別精神療法・集団精神療法プログラムなどがあります。

赤ちゃん・子供には持たせない

赤ちゃんにスマホを持たせて、スマホ子守りをさせている若いお母さんも増えているようですが、脳の発達や情緒安定のためには小学生までは使わせない方が絶対にいいです。

赤ちゃんは積み木など肌にやさしい材質で遊ばせ、小学生は野山はないかもしれませんが、外で紫外線を浴びながら、駆け回って遊ぶのが子供らしい過ごし方です。

皆が持っているから、使っているから大丈夫ではなく、お子さんの脳や体の発達段階を考慮して、昔ながらのおもちゃ・玩具を与えるべきだと思います。

おススメは塗装していない木のおもちゃ・積み木・立体、平面のパズルなど

子供のスマホ依存症のまとめ

スマホ・SNSにより、「情報が早く、たくさん得られるようになった」「家族・恋人・友人・知人等とのコミュニケーションが増えた」「新しく友人・知人が増えた」「疎遠になっていた知人との交流が復活した」など、使い方を間違えなければ、非常に便利なツールだと思います。

便利なツールも使い方次第では、逆効果、非効率、役に立たないものになってしまいます。

それどころか、家族との大切な時間を失い、友人との摩擦に悩み、ひきこもり、病気になり、大事な青春時代を取り返しのつかないものとなる可能性もあります。

もしも既にスマホ依存で悩んでいたら、いち早く気づいてあげ、まずは家族会議

自力で解決が難しければ、保健所、市役所、専門医など、然るべきところに相談、治療して何としてでも依存から抜け出していきましょう。

ものはお金を出せばいくらでも買い直せますが、失った時間と心の痛みは取替えが利きません。

依存症になる前、スマホを買い与える前に、事前にどういうリスクがあるかを家族全員で話し合い、家族のルールと約束をはっきりと決めておくことが一番大事なこととではないでしょうか。

お忙しい中最後までお読みいただきありがとうございます。尚、他の記事も是非ご覧いただければ幸いです。

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