あるNHKの番組で「座りっぱなしは生活習慣病のリスクを高め、寿命を縮じめる」という放送がありました。

アメリカ、イギリス、オーストラリアでは「座りっぱなしは死を招く」「座りすぎによる健康被害」などの論文が多く発表されていまおり、「座りすぎと健康の関係」は今や常識となっています。

お葬式やお坊さんの説教時など、正座が作法だと教えられてきた日本人にとって今更ショッキングな話ですが、

正座だけではなく、デスクワークやテレビの視聴、パチンコなど椅子に座り続けることがそもそも体に良くないということです。

今日は職場、学校、家庭など生活習慣として座ることが多い日本人にとって「座りっぱなしが病気を招くメカニズム」と、合わせて仕事をしながらも簡単に「座りっぱなし予防対策」についてお伝えしたいと思います。

座りっぱなしが病気を招く?

座り過ぎ・座りっぱなしの人は筋肉の収縮を行わないので、血液の流れが悪くなります。

血の巡りが悪くなると、中性脂肪が増加し、栄養を消費する代謝も悪くなり、血液がドロドロになります。

結果、座りっぱなしは狭心症・脳梗塞・心筋梗塞などの生活習慣病にかかってしまうリスクが高まるのです。

座り過ぎは知らないうちに病気を自ら招いているのです。

座りっぱなしの人の死亡リスク

デスクワークの仕事など、1日11時間以上座っている人は、4時間未満の人と比べると、死亡リスクが1.4倍以上も高いという結果が報告されています。

座りすぎの目安ですが、日本人が座る平均は7時間と言われています。ですから8時間以上は座り過ぎと言えるでしょう。生活環境の変化により、昔と比べて座る時間が長くなってきているのは確かなようです。

普段運動をしている人でも、座る時間が長いと、病気になるリスクが高くなってきますので、安心は禁物です。

アメリカでは座り過ぎの人のことを「アクティブカウチポテト族」というみたいです。

アクティブカウチポテト族とは

ソファー(カウチ)に座り込んだ(寝そべった)まま動かず、主にテレビを見てだらだらと長時間を過ごす人を、「ソファーの上に転がっているジャガイモ」にたとえて揶揄または自嘲した、アメリカの俗語的表現

どうしたら座りすぎ・座りっぱなしにならないの?

では、アクティブカウチポテト族にならないためには、どう対処すればいいのでしょうか?

最近、オフィスでは座りっぱなしは社員の健康維持に良くないということで、机が持ち上がったり、降りたりするスライド式のディスクが導入されています。

社員は自分の体調に合わせて立ったり、座ったり自由な体制で仕事ができるようになっています。会社は社員の健康と仕事の能率アップを図っているのです。

座りっぱなし簡単予防対策

1、デスクワークやテレビを見ている時、座りっぱなしに気づいて、たまに立ち上がること
2、立つだけでなく、ちょっとした動き(軽い屈伸や足踏み、アキレス伸ばしなど)を加えるとなおいいでしょう。
3、座っている時でも、かかとをゆっくり大きく上げて下ろすだけでも血流は4倍も違います。約10秒行います。
4、座っている時、かかとを直角に上げ、太ももを水平に持ち上げるのも効果的です。

歩く、走るなどの運動でなくとも、ふくらはぎのヒラメ筋を収縮させるだけで、血液がポンプアップされ驚きの血流効果があるみたいです。

まとめ
以上、今日は「座りっぱなしが寿命を縮める原因」「簡単血流改善の予防法」についてお伝えしました。

要は立っていても、座っていても同じ姿勢をし続けることが血液の循環に良くない(立ちっぱなしも同じでよくない)ので意識的・定期的に筋肉を動かし、体をほぐすようにしましょう。

いつも1000歩以上ウォーキングしているから大丈夫と高をくくらずに、家事など日常生活の中での簡単な動きを工夫して定期的に筋肉を収縮させることが重要です。

上記のように運転中やデスクで座りっぱなしでも、工夫次第で血流を促すことはできるんですね。血行改善は肩こり・腰痛・冷え性対策にもつながりますので、デスクワーク時にぜひ取り入れてみてください!!

クローズアップ現代「“座りすぎ”が病を生む!?」 11月11日

あさイチでは18万円の机が登場していましたが、庶民には高根の花です。
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