雨の日の登山や、田んぼや果樹園などの草刈りの作業、キャンプ時、渓流釣りなど、一番気がかりなのがヤマビルに噛まれることです。
特に田んぼの中では泥に埋り長靴では抜けなくなるので、素足になります。(長靴を履いていても侵入してきます)
するといつの間にかヒルに噛まれてしまい、ダラダラと血が止まらなくなってしまいます。
一度かまれると、ダラダラと出血し絆創膏を貼らない限り血が止まりません。
止血後も一週間くらいはかゆみが止まらないので、かまれないためには入念な対策を取るようにしています。
今日は庭先まで忍び寄るまるで忍者のようなヤマビルの対策「ヒルに噛まれない服装と虫よけスプレー」「噛まれた時の対処法」など私の経験からまとめてみました。参考になれば幸いです。
何故ヤマビルが増えたのか?
昔はヒルと言えば山にしかいなかったのですが、近年鹿や猪の増加(山から連れてくるので)に伴い水田や庭先にまで見かけるようになりました。
もうひとつの要因として野焼き・あぜ焼きをする風習の減少・衰退でダニやヒルなどの病害虫の増加が考えられます。
また、地球温暖化の影響で、亜熱帯化しているのかもしれません。
ヤマビルに噛まれない対策:服装
ヤマビルの侵入を防ぐ服装のポイントはナイロン系のツルツルした素材のものを着用し、肌の露出を避けます。
ズボンを靴下の中に入れ侵入を防ぎます。 長靴とズボン、首筋、手首の隙間は格好のヒルの侵入経路となりますので、隙間をなくすことが重要です。
大げさですが、ガムテープなどで巻くと完璧ですが、汗で蒸れてしまうのが弊害です。
ヒモが付いている長靴でしたら、軽く縛っておきましょう。首元はスカーフをして、汗を拭く時など定期的にヒルが付いていないか点検しましょう。
更に、ヒルの侵入経路(長靴、そで、首筋のすきま、上下の間)に石鹸をこすりつけたり、エアサロンパスを吹きかけるとヒルが寄り付かないと言われています。
ヤマビルに噛まれない対策:場所を選ぶ
キャンプなどでテントを張る場合、塩をまくか、塩水をジョウロでふりかけると駆除できます。
テントは木の下などのジメジメしたところには張らないように。
雨の日の登山時など、草むらに行かない、座らないようにしましょう。木の葉っぱなど上から落ちてくることもありますので、ご注意ください。
ヤマビルが苦手なもの
- ツルツルした素材
- 石鹸を塗る
- エアーサロンパス
- 塩
友人によるとエアーサロンパスが一番の効果があるようです。
試したことはありませんが、ネットでは「ヤマビルファイター」・「昼下がりのジョニー」も人気あるみたいです。
PS.その後測量の手伝いで2週間山の中の作業をしたのですが、測量会社や県の土木関係の方は「昼下がりのジョニー」は必需用品でした。
私も長靴全体と隙間、そでと襟の隙間にふりかけたところ、雨の日でもヒルに噛まれませんでした。
ヤマビルファイターと食塩水のスプレーの併用をする人もいました。
石鹸は花のような匂いのせいでしょうか、スズメ蜂が寄ってきたのでNGです。香りのないものならいいのかも知れません。
昼下がりのジョニー
ヤマビルに噛まれた時の対策
水田の肥料をまいた後、足を洗うとヤマビルに噛まれていました。
露で濡れた草むら、雨の日の山歩きなどでは、木上から忍者のように落ちてきて、知らないうちにからだに付着して噛まれます。
噛まれたら、ダニと違って別にキバが残ることもないので、あわてずに手やティシュで取ります。
ネットを見ると、タバコの火や煙でとかありますが、そんな暇があったらサッサと取り去りましょう!
血が出てくるようでしたら、ティシュできれいにふき取りながら絆創膏を貼ります。
傷口(ヒルジンの量)にもよりますが1日、2日貼りっぱなしにしていれば止血するでしょう。
止血したと油断して白いズボンなどはいていると真赤に血が染みてくることがあるので注意が必要です。
就寝前には新しい絆創膏に貼り替えておいた方がいいでしょう。シーツやパジャマが血だらけにしたことがあります。
何故血が止まらないの?
ヤマビルに噛まれると、血が固まらずに血液をサラサラにして取込み安くする物質ヒルジンを放出するためです。
吸血後も血がダラダラといつまでも止まりません。
私の足に吸い付いていたので、スマホで撮った動画になります。ヒル 対策して!噛まれてもヒルむな!
ヤマビルを捕まえたらどうする?
ところで、捕まえたティシュの中の肝心なヤマビルはどうしますか?
庭に捨てればまた増えてしまいます。
では水洗トイレの水の中ならどうでしょうか? 答えはNGです。
私の経験では何日も死なずに潜んでいて、便座まで上がってきました。
すごい生命力です。(感心してどうするっ!) ヒルはトイレには捨てずに塩をまくか、靴や小石で踏み潰しましょう。
足で踏んづけても死にません。
少々残酷と思われるかもしれませんが、庭先に数百匹いるのですから、やるか、やられるかの戦いです。
ヤマビル対策のまとめ
まるで忍者のように知らないうちに侵入、吸血鬼のように血を吸い取る「ヒル」ですが、別に毒もないので、もし噛まれても慌てふためく必要はありません。(特に女性の方はびっくりして大声を出します。)
それでもかまれると、傷が残りますし、1週間はかゆみが止まりません。
山に行く時はそれなりの服装、靴で臨みましょう!ヤマビルの弱点を知っているだけで、無駄に噛まれずに済みます。
最近では庭先や犬の散歩中など、どこに潜んでいるかわかりません。 一通り備えておくと、安心です。
家の周りは小まめに草刈をすることが一番の予防策です。
動物が草にヤマビルを落としていきます。
湿った草むらを好んで生息しているので、草は年に数回刈りましょう。
ヤマビルに怯(ヒル)まず、農作業や山歩き、庭いじり、アウトドア・自然を楽しんでいきましょう!
ヒルジンとは(ウィキペディアより引用)
ヒルジン(またはヒルディン:Hirudin)は、ヒル(医用ヒルのHirudo medicalisなど)の唾液腺から分泌されるポリペプチドである。 ヒルジンは医薬として血腫などの治療に用いられることもあるが、日本では認可されていない。