初心者でも事故なし!雪道運転テクニック

南国宮崎に住んでいるのですが、昨日は40年ぶりの記録的な大雪でした。

なんと沖縄にも110年ぶりに雪が降ったとニュース、沖縄の寒気は住民には歓喜だったようです。

雪道
南国宮崎でも気温-7度、10cmの積雪でした。

さて、今回の大寒波は報道・天気予報でも再三注意、警報されていたので、こんな時は家から動かないのが一番なのですが、高校生の娘を海沿いの寮に送り届けないといけなかったので、止むなく軽トラで出かけました。

今日は突然の大雪の中、雪道運転の初心者ながら無事家まで生還し、その中で学んだ雪道運転のテクニックについてお伝えしようと思います。

雪の日は出かけない勇気

その日は朝から目まぐるしい一日で、いくつも行事が重なっていました。こんな時に事故が起こります。

  • 息子を6時にバス営業所まで送る
  • 市内一周駅伝の応援(その後駅伝は悪天候のために注意)   
  • 広域防災訓練の訓練参加(吹雪の中消火活動の訓練)   
  • 朝が早かったので、布団で睡眠(1時間)

そして最後に娘を寮に送り届けるという過酷なミッションが待ち構えていました。

よりによって40年に1回の大雪の日にこんなにスケジュールが重なるのもある意味有難いことでした。こんな日は本当は出かけないか、もう少し早い時間に行動するべきでした。

車の選択が重要

我が家には四駆の軽トラ、新車のハスラー、ステップワゴンの計3台の車があり、どれで送るか迷いました。

往復4時間の道のりなので、軽トラでの長距離運転はきついのですが、一応四駆なので大事を考えて軽トラにしました。

この判断が後で功を奏する事になります。行きはよいよいだったのですが、案の定帰りは夕刻を過ぎ、猛吹雪になりました。

海沿い

同じ日の夕刻です。海沿いの町は青空でした。この時も自家は雪が降り続いています。天と地の差の気候です。

この後の帰路の終盤で予想をはるかに超えた天候と交通渋滞に遭遇することになります。

雪道のための車の装備

この時期はスタッドレスタイヤに履き替えるといいのでしょうが、南国なのでそんな人はまずいません。

タイヤチェーンも常備していると今回更に心強かったのでしょうが、これも不備。

教習所では習いましたが、今までチェーンをはめたこともありません。

ただ、四駆(四輪駆動)だけが頼りでした。(四駆でもタイヤ溝がないと話になりませんが、、、。)

ちなみに四駆でなくてもスタッドレスタイヤかタイヤチェーンを装備していれば、走行できるでしょう。その際も下記にあるコントロールのコツは共通していると思います。

雪道運転で学んだテクニック

国道が事故で数キロの渋滞で一向に進まないので、Uターンして抜け道で変えることに。

アップダウンが多いのでギアを3速にし、できるだけフットブレーキは踏まずにエンジンブレーキを上手く使い車をコントロールしました。

先日の長野のバス事故の最大の原因はニュートラ走行し、80キロのスピードでカーブを曲がっていたという運転のプロにあるまじき行為だったようです。

雪道走行の最大のポイントは「エンジンブレーキ」です。

ちなみに余裕があれば、平坦な雪道でどれくらいでタイヤがロックするか(スリップが続く状態)テストしておくと、感覚がつかめると思います。

スリップしても落ち着いてブレーキを緩めるとまた走り出し制御できるようになります。(対向車がいない道路ではないところなどで。自己責任でお願いします。)

また、吹雪いて視界が悪くなりますので、ワイパーの氷の付着も取り除いておくといいでしょう。(途中数回行いました)

暖房で曇り止めにしておくと、ガラスの凍結もある程度防げます。

もしも雪道で立ち往生したら

申し訳なかったと思いますが、途中立ち往生して路肩に止めている車を数台見かけました。

自分の車が完全装備でしたら、声をかけていたのですが、その余裕さえないくらい命懸けでした。

もしも、立ち往生した場合は、迷わずJAFなどの業者を呼ぶか雪道走行可能な友人に連絡するかしてください。

間違っても車中泊は厳禁です。以前マフラーが積雪により詰まり、逃げ場がなくなった排気ガス(一酸化炭素)が車内に充満して亡くなった方がいました。

少々お金がかかっても業者を呼ぶべきだと思います。

おわりに

雪道走行のテクニックのポイントをまとめると

  • 一番は出かけないこと(夜雪道を運転しない)   
  • 雪道走行に耐えられる車種を選ぶ   
  • タイヤチェーンかスタッドレスタイヤの装備   
  • 車間距離を十分にとる   
  • 急ブレーキは踏まない   
  • ブレーキも極力踏まないようにエンジンブレーキを利かす   
  • 坂にもよるが25~30キロくらいの安定したスピードを保つ   
  • エンジンブレーキは3速か安定したら4足(オートマチック車は低ドライブ D3、D2など)   
  • ロックする加減を知る(滑る体験をしておくと止まり方が分かる)   
  • 急なハンドル操作をしない   

以上、車種や運転の仕方により多少違いはあるかと思いますが、今回の雪道生還の際に自分が注意した運転テクニックでした。

もしもの時でも慌てないように落ち着いて運転してご家族の元に戻ってください。

参考動画 この作者は慣れている方のようですが、初心者でしたらもう少しスピードを落としてからコーナーに入るといいでしょう。

理論を習得して慌てないのがいいみたいですね。
初めての雪道、下りカーブで 「あっ!ちょっと曲がらない!」と思った時の対処法【AT MT共通】運転マニュアル 雪道編

PS.今回随分ワイルドな冒険をしたと思います。次の日聞くところによると、国道が何時間も通行不能になったと聞きました。

友人は家に帰れずに隣町の知人宅に泊めてもらったとか。とにかく自分が無事帰れたのは、強運と自動車の選択、そしていかにタイヤがロックしないように落ち着いて運転するかを考えた差ではないかと思います。

毎年このような寒波がくるようであれば、当然タイヤやチェーンの見直しをしないといけませんね。