19歳の警察官が先輩警官を拳銃で撃ち殺してしまうという前代未聞の事件が起きてしまいました。
「先輩に怒鳴られたから」というあまりにも短絡的な理由で。
たった数週間しか一緒に勤務していないのに、一体どのようにして殺意の感情が生まれたのでしょうか?
職場での人間関係のこじれが、市民の命を守るはずの警官でさえ、殺人事件を起こす時代になってしまいました。
新年度は新社会人にとって仕事への意欲と、慣れない環境での緊張と不安が入り混じる時期です。
そんな慣れない環境で長い時間、心と体にムチ打ち懸命に働いている彼が会社の愚痴や悩みを話して来たらあなたはどう対処しますか?
今日はそんな新社会人を持つ家族や同僚・恋人に向けて「愚痴を言う男性の心理」と「対処法」について考えてみようと思います。
愚痴の種類
愚痴を話すことは、時に感情をコントロールするための「ガス抜き」になる場合があります。
前述した若い警官がもしも誰か信頼のおける人がそばにいて、その人に相談や愚痴の一つでも話していたら、こんな悲劇は起こらなかったかも知れません。
愚痴にも「言っていい愚痴」と「言った途端に取り返しのつかない愚痴」があるので注意しましょう。
上司など上から目線で言われる愚痴
職場には必ずと言っていい程、人のミスを指摘し、悪口・小言・愚痴を言う上司や同僚が付き物です。
このような職場環境や意欲を低下させる愚痴や小言は、パワーハラスメント、いわゆる「パワハラ」になる可能性が大きいです。
一言に「愚痴」と言っても立場や状況により取り返しがつかない事件も起こりうるので、もしも耐えられない状況が続いたら、更に上の上司に相談することも必要かと思います。
パワハラには一人だけではなく、複数の被害人がいる場合が多いようです。
愚痴るのは甘えん坊?
一方パワハラではなく、弱音をはくような愚痴は小さい時からの癖の場合もあります。
相手をなじるのと違い、信頼する者に対して少し甘える傾向があります。
それでも愚痴を言う機会が頻繁になったら、運気を上げるためのプラス思考の考え方を伝授してみましょう。
人はそもそも考え方や言葉づかいが違うのが当たり前の生き物になります。
人の嫌なところばかりを見ずに、服装や趣味など何かいいところ・優れているところを見つける努力をしてみること。
ゴマすりではなく、本当のことを褒められると、誰でもうれしくなるものです。
人をけなす愚痴
飲み会の席などいない人の悪口や愚痴を言って酒の肴にする人もよく見かけます。
他人の劣った部分や体つきの弱点や影グチなど、人前でけなす人は「本当にできる人」ではありません。
残念ながらじぶんのことを棚に上げて、人をネタに笑って飲む人の多いこと。
もし、仲間内でそういう人がいたらスルーしましょう。
愚痴を言う人への対応
社会人になると、職場環境や仕事の内容、特に人間関係に応じて不満が募り、ついつい愚痴やボヤキを言いたくなりますよね。
あなたも同じくらい疲れているのに、相手から愚痴を言われたあなたは何と言い返しますか?
まさか、「ヤケ酒なんか飲んでないで、さっさと風呂に入って寝なさい!」なんて、言ってませんよね?
そんな時は心を広く持って、「まぁーそういうこともあるよねっ」と否定ではなく、共感するように愚痴や弱音・苦労している話を聞いてみてはいかがでしょうか?
取引先でしぼられ、会社に戻ってはしかられ、仲間は話を聞いてくれない、、、。
家族のために毎日休むことなく働いているのに、その上愚痴を言うなと責めるのはあまりに酷というものです。
小さい時から、学校でも家庭でも愚痴は言わないのが美徳と教えられてきました。
愚痴を言ったところで何も解決しないばかりか、心の状態がネガティブになり、聞かされた方も一気にテンションが下がります。
負のスパイラルが繰り返され、運気が落ちていきます。
でも、ぐったりと疲れてちょっとだけ愚痴を言う人のことを、本当に思いやるなら、
「愚痴はダメ。幸運が遠ざかるわよ」と言ってもマイナス効果です。
いつになく投げやりになっている相手には、「そう、大変だったね。がんばってるじゃない!」
と無条件に受けとめて、手ばなしで応援してあげることが、あなたには求められるのではないでしょうか?
長い人生、誰しもついつい愚痴っぽくなることがあるでしょう。
毎日のことではないのですから、ときには少しだけ我慢して、そんな心の弱さを受けとめてあげてください。
そうよねぇ。そもそも考え方が違うんだね。実を言うと、私も上司とそりが合わなくて……」
こんなふうに、一緒になって苦労を味わって語りあうのもありだと思いますよ。
愚痴を言っている段階であなたに一目を置いているのですから、相手の言葉に共感してアドバイスをするだけで、あなたとの絆はぐっと強まるでしょう。
「よく我慢できたね。私だったらあなたみたいにはできないわ。
そんな状態でもあきらめなかったあなたはすごい」
こんな風に、愚痴を言うのを諌めるのではなく、相手をたてることもたまには必要でしょう。
相手は、「君だけはわかってくれるんだね!」ときっと感激し、また明日の戦いに挑むことができるのです!
おわりに
いかがだったでしょうか?
今日は愚痴を言う人に対して、非難するのではなくときには愚痴も受け入れ、褒めたり勇気づけることも必要だということをお伝えしました。
小言になるような愚痴は仕事の質にも関係してきます。
真に仕事ができる人は「上手いやり方へと導く人」です。
愚痴をチャンスにするか、ピンチにするか、相手の気持ちを第一に考えて一緒に乗り越えて行きましょう!