ゲームやスマホ遊びやラインに夢中になる子どもも増えてきましたが、基本子供は遊びが大好きです。疲れも忘れて走り回るのが本来の子供らしいところ。
鬼ごっこなど、後先かまわずに走り回ったり、あらん限りの大声で叫びます。当然勢い余ってすってんころりと転んで怪我をします。
大人はつい、「怪我をしないように、走り回らないように!」などと注意してしまいがちですが、子供たちにとってはありがた迷惑な話かもしれませんね。
子供たちは何回も小さな怪我を経験することにより、大きな事故・怪我をどうやったらしないで済むかを自然に考えるようになるのではないでしょうか?
それでも時としてちょっとしたことが大事故にもつながりますので、もしもの時の応急処置の方法は知識として覚えておく必要があるかと思います。今日は怪我をした時の応急の対処方法「RICE処置」についてまとめてみたいと思います。
子どもにとって怪我はつきものですが、もしも怪我をした時はできるだけ早く応急処置をしたほうが治りが早くなります。
怪我をしたら落ち着いて、まず応急の手当としてのRICE処置を思い出しましょう。慌てずにRICE処置を行っていれば、炎症や晴れ、内出血を抑え、怪我の悪化を防いでくれます。
応急処置・RICE処置の意味とは
怪我をしたら、すぐに処置を始めるのが効果的です。
以下の4つの応急処置の頭文字をとり、「RICE処置」と呼ばれています。
R Rest:レスト/安静
痛みを感じたら、腫れや内出血を抑えるために、安静にして患部に負担がかからないようにします。
I Ice:アイス/冷却
氷のうなどを作り、患部を15分から20分くらい冷やします。直接ではなく、タオルやハンカチを当てて行います。
C Compression:コンプレッション/圧迫
テーピングなどで患部を軽く圧迫します。強すぎると血流が悪くなり、神経を痛めてしまうので巻き加減に注意します。
E Elevation:エレベーション/挙上
痛みを感じる部分を心臓よりも高い位置に保ちます。手は三角巾で首から吊り下げ、足はクッションや枕の上に乗せます。
怪我を予防するには
スポーツ選手の多くは入念なストレッチをすることで、怪我を予防し選手生命を維持しています。
「運動の前と後に必ずストレッチや準備運動を入念に行いましょう」というのが今までの定説でした。陸上競技でもウォーミングアップをすることによりパフォーマンスを最大限に出すことを教えられてきました。
ところが、最近の研究では試合前のストレッチが逆にパフォーマンスをさげているという否定的な研究者もでてきました。
物事には必ず両極的な意見を言う学者がいます。その方の研究により、意見が分かれるのですが、一般の方はどちらを信じていいのかわからなくなります。
専門的なことはわかりませんが、要は体を柔らかくするするために日々の練習でストレッチを行い、柔軟性を高めることにより、ケガ防止につながるということではないでしょうか。
久ぶりに運動するPTAバレーなどでも、よく捻挫やアキレス腱が切れたりという事故がありますので、予防の基本としてやはり準備運動・柔軟体操は必要不可欠のように思います。
怪我の時のRICE応急処置のまとめ
子供の事故や怪我を予防するためには、遊ぶ前に真面目にストレッチをする子供はいませんよね。ということは、日常からストレッチなどをして柔軟な体を作っていくことが大事だと思います。
昔の子供たちは自然に野山を駆け回っていたので、柔軟性・運動神経が出来上がっていましたが、勉強やゲームなど室内遊びばかりしていると、基礎的な筋肉や、柔軟性、運動能力も落ちてきます。
ということで、結論として外で鬼ごっこや縄跳び、ボール遊びを通して、基礎体力と運動神経を鍛えることが、「鶏と卵」ではないのですが、一番の怪我の予防になるような気がします。
小さな怪我は失敗と同じ、小さな失敗を繰り返してやがて人生の大きな壁を乗り越えていける大人になっていくのではないでしょうか。
怪我をしたら、速やかに応急処置をして、次の遊びに備えればいいかと思います。我が子ばかりでなく、よそのお子さんもしかり、RICE処置を頭の隅に覚えておきましょう。